気づきにくいから危険!夜間の熱中症【読むサプリ】

お知らせ

例年続く猛暑で、熱中症対策は欠かせませんね。
日中の熱中症対策は言うまでもありませんが、夜も熱中症に注意が必要です。夜は日照がなく気温が下がるので安心、という思い込みは、夜間の熱中症になる可能性を高めてしまいます。

●夜間の熱中症は気づきにくい
 夏の熱中症の約4割は夜間に発症しているといわれています。熱中症の初期症状は、気分不快・だるさ・めまい・意識消失の立ちくらみ・筋肉痛・筋肉のこむら返り・手足のしびれ、など。睡眠中はそれらの症状を自覚できないため、重症化する危険があります。
 たしかに夜は日が沈み気温は下がります。しかし昼間に壁や天井が暖められ蓄えられた熱が放射熱となり、室温を高くしてしまいます。夜は日照がなく気温が下がるので安心という思い込みは、夜間の熱中症になる可能性を高めてしまいます。
●睡眠中に失われる水分
 体温上昇を抑える機能として「発汗」があります。運動で多量の汗で水分を失うのは予想できますが、睡眠中も知らないうちに発汗し、冬でも200ml前後、熱帯夜には500ml以上と、想像以上の水分を失っています。そのため、就寝前の水分補給は大切です。また、起床時にも睡眠中に失われた水分を補給する必要があります。

眠っている間の熱中症は、症状を自覚できないからこそ予防が大切。対策をしてから、眠りにつきましょう。
●睡眠環境
 寝具はクールダウン効果が高いもの、パジャマは吸汗性があるものを使用。夜間の室内は熱がこもっているので、就寝中もエアコンを使用。
そして扇風機を活用し、カラダに直接風を当てるのではなく、室内に風の対流を起こし、エアコンの冷気が部屋に循環するようにしましょう。
●水分補給
 入浴前や就寝の前後に、コップ1杯(約200ml)の水を飲むと良いでしょう。水を飲むのに抵抗を感じる方は、水に寒天を加えた「水ゼリー」や甘さ控えめのスポーツドリンクもおすすめ。
利尿作用のあるアルコール類、コーヒー、緑茶などは、夜中のトイレで安眠が妨げられるだけでなく、脱水症状に繋がりますので寝る前に飲むのは控えましょう。

十分な睡眠と水分、栄養を
熱中症で脱水が進むと、血液がドロドロ状態になって流れが悪くなり、ひどくなると詰まってしまいます。これが脳の血管で発生すれば脳梗塞に、心臓で発生すれば心筋梗塞になります。「目覚めの1杯、寝る前の1杯」を意識的に実践しましょう。
 日々の暑さで体調を崩しやすい季節ですが、十分な睡眠と水分、栄養を摂りましょう。そして食欲のない時には、不足している栄養をサプリメントで補うなどの工夫をして、元気に過ごしましょう。