猛暑が過ぎ、過ごしやすい季節となりました。しかし季節の変わり目は、自律神経の乱れから睡眠トラブルに繋がることも。
私達が眠気を催すのは、睡眠ホルモン「メラトニン」の作用によるもの。メラトニンの1日の分泌は体内時計によって管理されています。
●睡眠トラブルが起きる原因
・体内時計の乱れ
不規則な生活だと体内時計が乱れ、メラトニンの生成や分泌がうまくいかなくなります。
・ストレス
緊張モードの交感神経からリラックスモードの副交感神経への切り替えがスムーズにいかなくなると、寝つきも悪く。
●睡眠ホルモンの生成にかかわる腸内細菌
睡眠ホルモン「メラトニン」の生成には、必須アミノ酸の一種「トリプトファン」が必要になります。
この栄養素は、食品からしか摂取することができません。
そこで活躍するのが腸内細菌です。
肉や魚、乳製品、大豆製品などに含まれるタンパク質を、腸内細菌が分解・合成し、トリプトファンを作り、メラトニンの生成を促します。
腸には約100種、100兆個から600兆個の細菌がすみつき、共存共栄しながら「腸内フローラ」と呼ばれる生態系を形成しています。
腸内細菌の数が多くバランスのよい腸内フローラが形成されている腸ほど、メラトニンの生成も盛んになります。
また、心の安定をもたらすホルモン「セロトニン」は、前述の睡眠ホルモン「メラトニン」になる前段階のもの。
腸内細菌が減って働きが衰えると、セロトニンが不足し、メラトニンも不足することに。
こうした理由から、うつ病と不眠症は相関関係にあるとも言われています。
●腸内細菌のケアで健やかに
そのため、腸内細菌は睡眠の質や心の健康に大きく関与していると言えます。
健やかな生活のためにも、活発な腸内細菌がすむ腸内環境を維持することが大切です。
規則正しい生活に加え、酵素ドリンクで腸内細菌を活性化させて腸の健康と、よく眠れるホルモン生成を保ちましょう。